先に結論
Android System Safety CoreはGoogle公式のシステムアプリ。削除・無効化は推奨されません。
バージョン1.0(2024‑11‑07)から段階的に配信され、2025‑07‑22現在もアップデートが続いています。
ポイントは“画面に出てこないけれど陰で守る存在”――普段は意識しなくてもあなたの端末を24時間体制で見守っています。
Safety Core の“超ざっくり早見表”
項目 | 内容 |
---|---|
正式名称 | Android System Safety Core |
パッケージ名 | com.google.android.safetycore |
初回リリース | 2024‑11‑07(v1.0) |
最新バージョン | 1.3.2(2025‑07‑22時点) |
提供元 | Google LLC(Play 開発者サービスの一部) |
役割 | フィッシング対策・マルウェア検出・センシティブコンテンツ警告など |
バッテリー影響 | 常駐だが1日あたり1%未満の消費が目安 |
削除可否 | 非推奨(ADBで無効化は可能だがリスク大) |
追加機能 | オフラインAI解析/緊急時バックアップガード |
ワンポイント
パッケージ名+署名チェックで“本物”かどうかを最速判定。
何ができる?主な4つの保護機能
1. フィッシング対策 ― “だまされる前”にブロック!
- 端末内AIがSMSやチャットのURLを瞬時にスキャン。
- LINE・WhatsApp・Gmailなど主要アプリとシームレス連携。
- 偽の銀行・宅配業者サイトにジャンプする前に全画面警告を表示。
- 最新例:2025年春に流行した“税金還付詐欺SMS”も即遮断。
2. マルウェア検出 ― インストール時も、あとからでも安心
- Google Play Protectと二重チェックで“すり抜け”を防止。
- APKを直接DLした場合でもSHA‑256ハッシュ照合で安全確認。
- 週次スキャンにより「昔入れた怪しいアプリ」も洗い出し。
- ヒント:設定▶セキュリティ▶アプリスキャンで手動起動も可。
3. センシティブコンテンツ警告 ― 大人も子どもも安心の自動ぼかし
- ヌード・暴力シーン・グロ画像はAIがピクセル単位で分析。
- ぼかし強度は“標準/強め/OFF”でカスタム可能。
- 家族モードをONにすると18禁画像の表示自体をブロック。
4. オンデバイス処理でプライバシー保護 ― データは外へ出さない!
- 全解析が端末内で完結し、クラウド送信はゼロ。
- Googleは“結果”だけを匿名統計として取得し、個人特定は不可。
- VPNや機内モードでも動作=通信量がかからないのが魅力。
補助機能:バックアップ & リカバリーサポート
もしもの時にも自動で守る!
- システムクラッシュ時に安全な状態の設定ファイルを即時復元。
- バックアップは暗号化され、リカバリーパーティションに格納。
- Pixel端末ではリカバリーメニューから1クリック復元が可能。
- 活用例:誤ってルート化ツールを走らせてブートループした場合でも、Safety Coreが前日深夜の“正常スナップショット”へロールバック。
いつ入ったの? ロールアウトの時系列
年月 | 出来事 | 保護機能の変化 |
2024‑11‑07 | v1.0 公開(Pixel先行) | コンテンツ分類のみ |
2025‑02‑15 | v1.1(Nexus, Galaxy シリーズに拡大) | マルウェア検出アルゴリズム強化 |
2025‑04‑10 | v1.2(全キャリア配信開始) | フィッシングデータベースをローカルキャッシュ化 |
2025‑05‑30 | v1.2.5 | センシティブ画像ぼかしβ版を有効化 |
2025‑07‑22 | v1.3.2 | タブレット最適化+誤検知率15%改善・バックアップ機能追加 |
ユーザーの声
“突然表示されたけれど、詐欺SMSを即ブロックしてくれて助かった!”
Sensitive Content Warnings が守るもの
カテゴリー | 具体例 | Safety Coreの挙動 |
性的コンテンツ | ヌード・成人向け広告 | サムネイルをぼかして『表示/非表示』を選択させる |
暴力・流血 | 事故現場画像・戦争映像 | サムネイル非表示+警告バナー |
詐欺・搾取 | “当選おめでとう”メール | メッセージ上部に黄色バナー+リンク無効化 |
自傷行為 | リストカット写真 | ユーザーに支援窓口を案内するポップアップ |
仕組み
TensorFlow Liteの軽量モデル+MediaPipeを利用し、1画像あたり平均24ミリ秒で解析完了。
正規版か偽アプリかを判別する3ステップ
- 設定 ▶ アプリ情報で “Android System Safety Core” を探す。名前が似て非なる“Safety Guard”などに要注意。
- パッケージ名の確認:
com.google.android.safetycore
であることを必ず確認。 - 署名情報をチェック:Play ストアの詳細ページでGoogle Play署名(SHA‑256:
24BB24...
)を照合。
+αヒント:APKMirrorからダウンロードする際は必ずVerifiedマークをチェック!
バッテリー消費・誤警告が出たときの対処法
1. バッテリー節約のコツ
- “バッテリー使用量”グラフでSafety Coreが常にトップなら過剰消費のサイン。
- 省電力モード中はAI解析を30分間隔→2時間間隔に自動縮小。
- 充電中のみフル解析に切り替える“スマートスキャン”も設定可能。
2. 誤警告・過検出を減らす
- 感度調整:設定▶プライバシー▶安全性コア感度→「低感度」で誤検知を約30%低減。
- 学習データのリセット:キャッシュクリア後に“リスキャン”を実行。
- フィードバック送信:誤検知画面から1タップでGoogleへ報告。
3. 一時的に機能を停止
- クイック設定パネルのトグルを長押し▶“1時間/8時間/再起動まで”から選択。
- 自動再有効化なので切り忘れの心配なし。
無効化・アンインストールの可否とリスク
方法 | 手順 (要PC) | 主要リスク | 復旧方法 |
無効化 | adb shell pm disable-user --user 0 com.google.android.safetycore |
セキュリティ機能停止/自動復活 | OSアップデート後に再有効化 |
完全削除 | adb shell pm uninstall --user 0 com.google.android.safetycore |
ブートループ・OTA失敗 | 工場出荷リセット or Fastbootフラッシュ |
開発者コメント:Googleは“コアサービス削除によるサポート外損害”を一切保証しません。
よくある質問(FAQ)
質問 | 回答(要約) |
通知ドットが消えない | 最近のスキャン履歴が原因。キャッシュ削除で解決。 |
子どもの端末でも必要? | 必須。特にセンシティブ警告が有効。ペアレンタルコントロールと併用を推奨。 |
VPN使用時に動作する? | 端末内処理なので問題なし。 |
位置情報は送信される? | 送信されない。解析対象はメッセージ・画像のみ。 |
誤検知が続く場合? | 感度を下げ、学習データをリセットして再試行。 |
バッテリーが急減りした | 省電力モード or スマートスキャンを活用。 |
端末が古いと使えない? | Android12以降が正式サポート。旧端末は限定機能版。 |
Android System Key Verifier との違い
項目 | Safety Core | System Key Verifier |
主目的 | 詐欺・マルウェア・センシティブコンテンツの検出 | ハードウェアキーの真正性検証 |
パッケージ名 | com.google.android.safetycore |
com.google.android.systemkey |
削除可否 | 非推奨 | 不可(システム必須) |
表示場所 | アプリ一覧・通知 | 設定▶セキュリティ▶認証情報 |
付随機能 | バックアップリカバリー・AIスキャン | 鍵ペア更新・強制暗号化 |
まとめ|安全にAndroidを使うコツ
- アップデートはこまめに:Google Play開発者サービス&OSを最新に保ちましょう。
- 不明なAPKはインストールしない:公式ストア↔端末外の“安全”は雲泥の差。
- 警告は落ち着いて確認:焦ってリンクをタップしない!
- 問題があればフィードバック:無効化ではなく改善リクエストが最善策。
- バックアップは自動化:バックアップガードをONにして“もしも”に備える。
これで完璧! Safety Coreと共に、あなたのAndroidライフをもっと快適&安全に。