自作絵本で創造力を!子どもが夢中になる創作のコツ

豆知識

子どもとの絵本読みの時間は、何ものにも代えがたい貴重なものです。絵本に興味を示さないかもしれないと心配される親御さんも多いことでしょう。これは非常によくある悩みです。実際、私自身も同じような経験をしたことがあります。我が子が2歳のとき、物語よりもページをめくることに夢中で、話には興味を示しませんでした。そのときは、「これで本当に大丈夫だろうか?」と不安に思ったものです。

しかし、ある日、子どもが好むキャラクターや動物が登場する絵本を読んでみたところ、話に引き込まれるようになりました。この経験から、子どもの好みを取り入れた自作のストーリーを創ることにしました。その結果、子どもは絵本に夢中になり、読書を楽しむようになりました。

もし絵本をもっと愛してもらいたいとお考えの方、自作絵本作りをお試しになってはいかがでしょうか。この記事では、子どもが喜ぶテーマやアイテムを取り入れつつ、引き込むストーリーを自分で作る方法をご紹介します。ぜひ挑戦してみてください!

創作絵本のアイデア発見ガイド!

絵本を自作する際の最初のステップは、魅力的なアイデアを見つけることです。どのようなテーマやストーリーで作るか、いくつかの方法を試してみましょう。以下に、興味深いアイデアの見つけ方と、それを物語に展開する方法を紹介します。

① 伝えたいメッセージから発想する

絵本を通じて特定のメッセージや教えを伝えたい場合、その思いがストーリーの出発点になります。例えば、「健康的な食生活の重要性を説く」「共同作業の価値を子どもたちに教える」など、目的に応じてキャラクターやシーンを創造しましょう。

② 日常からインスピレーションを得る

日常生活はアイデアに溢れています。子どもの意外な行動や家庭内での楽しい出来事、季節の行事からヒントを得ることができます。アイデアを記録するために、常にノートを持ち歩くと便利です。

③ 文化的作品から影響を受ける

映画や他の絵本、雑誌、テレビ番組からも創造的な刺激を受けることができます。それらを参考にして、独自のストーリーを作り上げることが可能です。ただし、真似するのではなく、個性的な解釈やアプローチを加えてください。

④ 子どもの関心を反映させる

絵本の主な対象は子どもたちですので、彼らが関心を持ちそうなテーマを選ぶことが反響を呼びます。子ども時代に自分が好きだったものを思い出すことも、新しいアイデアへとつながります。普通のテーマでも、アプローチ次第で新しい物語に生まれ変わります。

これらのヒントを参考にして、楽しい絵本作りのアイデアを具体化してみてください。次に、これらのアイデアをどのように物語に発展させるかを詳しく説明します。

絵本制作の必須ステップ!

絵本を一から作る過程で、ストーリーを詳細に構築することが最も重要です。アイデアを思いついた際は、すぐに文章や図を描き始めるのではなく、そのアイデアをさらに深堀りして充実させることが求められます。

① 対象読者の明確化

絵本の読者を特定しましょう。ターゲットとなる具体的な年齢層を定めることが重要です。例えば、幼児向けには響きやビジュアルに焦点を当てた内容が望ましいですし、5歳から6歳の子供たちにはテーマがある物語が適しています。

子供の年齢に合わせて内容やページ数を調整することで、プロジェクトの進行がスムーズになります。

② 中心となるメッセージの定義

絵本で伝えたい中心的なテーマを明確にします。「野菜の重要性を伝えたい」「おもちゃを大切にすることの意義を説く」「家族愛を感じてもらいたい」など、絵本を作成する動機がはっきりしているはずです。

単に楽しむだけでも良いですが、何かメッセージを持つことで物語はより魅力的になります。

③ ページ数とテキスト量の調整

絵本のページ数は読者にとって大きな意義を持ちます。ページが少なすぎると内容が浅く感じられることがありますし、多すぎると子供たちが途中で興味を失うこともあります。

例えば、3歳以下の子供には16ページ程度、4歳以上の子供には32ページが適切です。テキストの長さも、子供の理解度に合わせて調整することが必要です。

④ 物語の設定と主人公の選択

物語の舞台や主人公を選ぶことで、ストーリーに具体性をもたらします。

例えば、食事をテーマにする場合はキッチンを舞台にし、フォークやスプーンを主人公にする案が考えられます。また、友情をテーマにする場合は、日常の学校生活を舞台にして、「わたし」という視点で物語を描くのも良いでしょう。

⑤ 大筋のプロット構築

ストーリーの大筋を初めに設計し、細部の展開を後から詰めていきます。

主人公がどのような性格で、どのような挑戦に直面し、最終的にどのように問題を解決するかを概略で計画します。これにより、絵本の基本的な流れが固まり、具体的な詳細を詰める段階へと進むことができます。

絵本の物語作りの鍵は何?

絵本のストーリー作りは一見難しそうに感じるかもしれませんが、実は誰でもオリジナルの物語を創り出すことができます!ここではその方法をご紹介します。基本的に物語の四部構造「起承転結」を意識してみましょう。

「起承転結が基本的すぎる?」と思われるかもしれませんが、この基本的な構造を活用して、興味や関心のある要素を取り入れてみてください。

簡単に説明しますと、「起承転結」の枠組みに個人的な好みのテーマを組み込むことで、オリジナルストーリーが形成されます。以下で、その作り方を詳しくご案内します。

「起承転結」を使って物語を創る

物語を構成する際の基本形式「起承転結」の活用方法を、それぞれの段階ごとに解説します。

起(はじまり)

物語の初めにはキャラクターや背景を設定します。【例】「町の端に住む陽気なたくみくんは、いつも「まあ、いいか!」と言っています。」

承(展開)

設定された環境の中で、物語を少しずつ展開していきます。【例】「たくみくんが時々食事をこぼしても、「まあ、いいか!」と放っておくのが常です。」

転(高まり)

物語に意外な展開や予期せぬ問題が登場します。【例】「しかし、ある日こぼしたご飯が突然巨大な怪獣に変わってしまい、その怪獣が泣き始めたのです!」

結(解決)

物語のクライマックスの後、問題がどのように解決されるかを描きます。【例】「たくみくんは怪獣に謝り、「これからはちゃんと片付けるね」と約束します。怪獣は再びご飯の姿に戻りました。」

このような構造を用いることで、手軽にオリジナルストーリーを作成することができます。子どもたちの好きなテーマを取り入れると、さらに面白い物語が作れます。

絵を描くのが得意な方はオリジナルで、苦手な方はフリーのイラストサイトを活用したり、市販の絵本作成キットを使うのも一つの方法です。

まとめ

この記事では、オリジナルの絵本を作成する過程でのストーリーテリングの手順を詳しく説明しました。絵本制作を開始する前に、描きたいテーマと物語の内容を決めることが重要です。

ストーリーのアイデアは、伝えたいメッセージや子供たちが興味を持つ題材、日常のさまざまな情景からインスピレーションを得ることができます。

物語を組み立てる際には、ターゲットとする読者層が関心を持ちそうなテーマに基づいて、適切な舞台やキャラクターを設定します。

物語の構造を「起承転結」の形式で計画することにより、内容を体系的に整理し、スムーズに執筆を進めることができます。

これらの手順を踏むことで、絵本制作がより明確で効率的に進行します。このガイドを参考にして、自分だけの絵本制作に挑戦してみることをお勧めします。

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