英語序数表記の間違い:1thと2thについて

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コミュニケーションと言語の活用

なぜ “1th”“2th” と書いてはいけないのか?

英語学習サイトや SNS で散見される 1th・2th は、実は“存在しない”序数表記です。

本記事では間違いの理由を体系的に解説し、1st と 2nd を正しく使いこなすコツをまとめます。


英語序数の基本:1stと2ndの理解

序数とは何か

  • 序数(ordinal number) とは、順序や順位を示すための数詞です。物事の順番や順序、順位を明確に表したいときに用いられます。たとえば「一番目」「二番目」「三番目」といった表現です。
  • これに対して、基数(cardinal number) は“量”や“個数”を表します。日常会話では「一つ」「二つ」「三つ」と物の数を数える際に使われます。
    • 例:基数 = one, two, three / 序数 = first, second, third
  • 英語を使った順位やランキング、スポーツや試験の成績発表など、多くの場面で序数は不可欠です。
  • また、序数は日付や階数、イベントの回数などにも頻繁に登場します。

1st の意味と使い方

  • 読み方:first(ファースト) /fɜːrst/
  • 語源・解説: “first” は「最初の」「第一の」という意味で、何かの始まりや最上位を示す際に使われます。最初に起きた出来事や、ランキングの1位などに使われるのが特徴です。
  • 例文She won 1st prize in the contest.(彼女はそのコンテストで1等賞を獲得した)
    • The 1st runner crossed the finish line.(最初のランナーがゴールした)
    • January 1st is New Year’s Day.(1月1日は元日です)
  • 主な用途
    • 日付(January 1st:1月1日)
    • 順位(1st place:1位)
    • 階数(1st floor:1階)
    • 回数(the 1st time:初めて)
    • 例:This is my 1st visit to Tokyo.(これは私が初めて東京に来た時です)
  • 口語・ビジネスの両場面で、最重要のもの・最初のものに幅広く使います。

2nd の意味と使い方

  • 読み方:second(セカンド) /ˈsekənd/
  • 語源・解説: “second” は「2番目の」「第2の」という意味。1番目の次、つまり2番目にあたる対象や順序を表現する際に使われます。スポーツ大会や業績評価でも頻出の単語です。
  • 例文Our office is on the 2nd floor.(私たちのオフィスは2階にあります)
    • She finished 2nd in the marathon.(彼女はマラソンで2位になった)
    • May 2nd is my birthday.(5月2日は私の誕生日です)
  • 主な用途
    • 日付(May 2nd:5月2日)
    • 四半期(2nd quarter:第2四半期)
    • 順位(2nd place:2位)
    • 回数(the 2nd time:2回目)
    • イベント・順番・階数など幅広く用いられます
  • 2nd は日本人にもなじみ深く、学校やビジネスでもよく目にします。

3rd 以降の表記法

数字 序数 読み方 用例
3 3rd third 3rd floor(3階), 3rd prize(3等)
4 4th fourth 4th day(4日目), 4th grade(4年生)
5 5th fifth 5th anniversary(5周年)
6 6th sixth 6th attempt(6回目の挑戦)
7 7th seventh 7th birthday(7歳の誕生日)
  • 3rd 以降は原則として「末尾1→st、2→nd、3→rd、その他→th」を当てはめますが、語尾の数字だけでなく、例外にも注意しましょう。
  • 会話やライティングでの実用例
    • He came in 4th in the race.(彼はレースで4位だった)
    • My brother is in the 5th grade.(弟は5年生です)
    • Today is my 6th attempt.(今日は6回目の挑戦です)
  • 学校・仕事・日常会話など多様なシーンで序数は活用されます。

覚え方のヒント:
基本は「数字の末尾が 1 → st / 2 → nd / 3 → rd / それ以外 → th」。
ただし、11th・12th・13thなど例外もあるので注意(この後で解説)。 末尾の数字に注目しつつも、“10th台”や“100th台”でも同じルールが適用されるため、感覚的に覚えるとミスが減ります。

 


1thと1stの違いを理解する

1th の間違いについて

  • 1th は英語の規則に存在しません。どんなに多くの学習者が間違って使ってしまっても、英語圏のネイティブスピーカーには「即誤字」として認識されます。
  • 公式文書やメール、プレゼン資料などで “1th” を使うと、英語力が低いと思われるリスクが高くなります。
  • この誤りは、日本語の「1番目」や「1回目」の感覚で「one」に “-th” を付ければ良いと思い込んでしまうのが主な原因です。
  • Google 検索や SNS でも誤用例が見られますが、正しい英語ではありません。
  • 誤用例
    • My son’s 1th birthday. ❌
    • She came in 1th place in the contest. ❌

正しい表記としての 1st

  • 1st が唯一正しい序数表記です。「1番目」「第一」「最初」といった意味合いを全てカバーします。
  • “1st” の “st” は「first」の末尾から取られており、英語では1番目に必ずこの語尾が付きます。
  • 例文
    • My son’s 1st birthday. ✅
    • She finished 1st in the race. ✅
    • January 1st is a holiday. ✅
  • 公式な表記や契約書、表彰状、看板などでも必ず”1st”を使います。

読み方の違いと使用例

表記 読み方 例文
1st first Today is the 1st of April.
1th ―(使用されません)
  • 「1st」は発音記号で /fɜːrst/ (ファースト)となり、日本語の「ファースト」とほぼ同じ音です。
  • 一方「1th」は読み方自体がなく、英語ネイティブには意味が伝わりません。
  • ネイティブチェックや英語検定のライティングでも、1th と書くと減点対象になります。

ワンポイント:
もし “1th” のような表記を見かけたら、それは誤用。必ず “1st” を使う習慣をつけましょう!

 


2thと2ndの違いを理解する

2th の誤用について

  • 2th という表記は英語の序数では誤りです。英語ネイティブにとっては違和感しかなく、英語の試験やビジネス文書で “2th” を使うと即座に間違いと判断されます。
  • 検索エンジンでは「2th」で検索しても、正しい英語としては認識されません。自動変換や誤情報の記事がヒットしやすいので要注意です。
  • 誤用の原因は「2番目=two」にthを付ければ良いという思い込みから。「1th」同様、学習初期によくあるミスです。
  • SNSやブログ、個人ページでも “2th” の誤用が見られますが、公式なシーンでは絶対に使わないようにしましょう。
  • 誤用例
    • She got 2th place. ❌
    • My office is on the 2th floor. ❌

正しい表記としての 2nd

  • 2nd が正しい表記です。「second」の語尾”nd”は、英語の綴り規則と発音規則に従っています。
  • “2nd”の”nd”は「second」の語尾と一致し、英語で2番目を表現するときには必ず”nd”を用います。
  • 契約書や卒業証書、公式なメール・アナウンス・標識でも、必ず “2nd” が使われます。
  • 英語検定やTOEIC・TOEFLでも “2nd” 以外は誤答です。

2nd の使用例と意味

  • 読み方:second(セカンド)/ˈsekənd/
  • 例文
    • He came 2nd in the race.(彼はレースで2位になった)
    • The 2nd chapter explains the rules.(第2章が規則を説明している)
    • Our meeting is on the 2nd of March.(私たちの会議は3月2日にあります)
    • She lives on the 2nd floor.(彼女は2階に住んでいる)
  • 補足:2ndは日付・順位・章・階数・回数など幅広く使われる、とても重要な表現です。

POINT! 2thは誤用、2ndが正解。「2nd」のndは”second”の綴りに由来。正しい表記を身につけることで、英語の信頼性や評価が大きく向上します。

 


英語序数の数え方

4th から 10th までの表記

  • 4th / fourth(フォース):例)April 4th(4月4日)、4th place(4位)
  • 5th / fifth(フィフス):例)5th anniversary(5周年)、5th grade(5年生)
  • 6th / sixth(シックスス):例)6th floor(6階)、6th attempt(6回目の挑戦)
  • 7th / seventh(セブンス):例)7th day(7日目)、7th birthday(7歳の誕生日)
  • 8th / eighth(エイス):例)8th chapter(第8章)、8th wonder(8番目の不思議)
  • 9th / ninth(ナインス):例)9th inning(9回、野球のイニング)、9th century(9世紀)
  • 10th / tenth(テンス):例)10th time(10回目)、10th floor(10階)

これらは日付や順位、階数、学年、記念日、スポーツの回数など様々な場面で登場します。英語では、4以上の数字に基本的に”-th”を付けることを覚えておけば、多くの場面で応用できます。


数字と th の関連性

  • 4 以上の数字は原則として”th”を付けるのが英語の序数の基本ルールです。
    • 例:4th, 5th, 6th, 7th, 8th, 9th, 10th
  • ただし、”fifth” や “ninth” など、スペル(綴り)や発音が変化する場合もあるため注意しましょう。
    • five → fifth(f を v に、e を削除)
    • nine → ninth(e を削除)
    • twelve → twelfth(v を f に、e を削除)
  • 「8th」など、綴り自体も変化して「eight」から「eighth」となります。
  • 覚え方のコツ: 末尾が 1st・2nd・3rd 以外は “th” で統一、と覚えると間違いが少なくなります。

特別な例:11th、12th、13th の注意点

  • 11th, 12th, 13th など “teen” 番台は例外で 必ず”th” を付けます。
    • 例:11th(eleventh)、12th(twelfth)、13th(thirteenth)
  • これは、「11, 12, 13」がそれぞれ “11st, 12nd, 13rd” とはならず “th” となる、非常に重要な例外ルールです。
  • 21, 22, 23 など “1, 2, 3” で終わる数字の場合は “21st, 22nd, 23rd” のように “st, nd, rd” ですが、 “11th, 12th, 13th” は特別扱いです。

ポイント: “teen” 番台(11, 12, 13)は必ず”th”! 覚え方:「11番目から13番目までは “th” の例外グループ」と意識しよう。

 


英語序数表記の間違いを避けるために

よくある間違い集

  • 間違った序数表記の具体例
    • 11st, 12nd, 13rd → すべて誤り。11th, 12th, 13th が正しい。
    • 21th, 22th, 23th など → 正しくは 21st, 22nd, 23rd。
    • 31th, 32th, 33th → 31st, 32nd, 33rd が正しい。
  • 数字の末尾だけで判断してしまうとミスが増えやすい
  • teen番台(11,12,13)と20番台以降の区別をしっかり意識しましょう。
  • ネイティブでも略式やSNSでは間違いが見られることがありますが、公式文書・ビジネス・英語学習では要注意。

正しい使い方のまとめ

  1. 末尾が1,2,3 → st, nd, rd を使う。ただし 11,12,13は th
  2. それ以外の数字は th を付ける。
  3. 21st, 22nd, 23rd など、10台・100台・1000台でもこのルールは適用。
  4. ビジネス文書や公式書類では “st/nd/rd/th” を 上付き(superscript) で表記すると、よりフォーマルで正確な印象になります。
  5. 例:January 1ˢᵗ、February 2ⁿᵈ、March 3ʳᵈ、April 4ᵗʰ

序数を使いこなすためのヒント

  • 音声学習の活用
    • “first / second / third” などを実際に声に出して繰り返し発音。ネイティブの音声教材やYouTubeも活用すると効果的。
  • 暗記カードの作成
    • 数字→序数→例文の順で記載した単語帳やフラッシュカードを作ると記憶が定着しやすい。
    • 例:5 → fifth → This is my fifth try.
  • 自動矯正ツールの利用
    • WordやGoogle Docsなどのスペルチェック・校正機能を使えば、タイプミスや誤表記をすぐに発見・修正できます。
  • テストや模擬試験での活用
    • TOEIC・英検・TOEFLなど英語試験でも、序数表記の問題は頻出。正しいルールを覚えておくことで減点を防げます。
  • 実生活での実践
    • メールやSNS、メモ帳などで積極的に序数を使ってみると習得が早まります。

ポイント:
間違いやすいパターンを早めに押さえ、「st/nd/rd/th」の使い分けルールと実例を繰り返し確認しましょう!ミスが減り、英語での信頼感もアップします。

 


まとめ

  • 1th・2th” のような表記は英語としては完全な誤記です。正しい英語では “1st・2nd” と表記します。
  • 英語の序数表記には、基本ルールと例外をしっかり押さえることが大切です。これにより、メール、レポート、プレゼン資料、ビジネス文書、SNS など、あらゆる場面で自信を持って使うことができます。
  • 特に 1st, 2nd, 3rd, 4th … のような st/nd/rd/th の使い分けを理解しておけば、英語の信頼感が格段にアップします。
  • また、11th, 12th, 13th のような例外(“teen番台”は全て th を付ける)も覚えておくと、ミスが減ります。
  • 序数の表記ミスは、英語力だけでなく、相手からの信頼や評価にも影響します。
  • 今日から “first step” として、メールやSNS・チャット・ドキュメント作成時に st/nd/rd/th を正しく使う習慣をつけましょう!
  • もし自信がない場合は、WordやGoogle Docsなどの自動校正ツールを活用し、正しい序数を意識的にチェックするのもおすすめです。

正しい序数表記は、伝わる英語・信頼される英語への第一歩です。ぜひ繰り返し確認し、実践してみてください。

 

 

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